元来悲しいと思っていなかったのかも知れない恋人との別れと、受け止めきれない物事を、きっと向き合ったら辛い出来事を押し込めてしまうせいで、悲しいと思わないように紛らわせている大好きな先輩の異動。だって憂いたってわたしにはどうしようもないから。そうやっていつも言い聞かせれば、物事は風化していくし。味わいもせずに引き出しの奥に詰め込んで、鍵をかけてしまうこと。