ノリで友達の家に泊まって今帰ってきたんだけど、まるで朝帰りしたみたいで、帰り道ビクビクしてたわ。何しろ制服を着た明らかに女子高生ですって子が朝の5時に歩いてるんだから。それに警察に補導されそうになって危なかったの。昨日夜中の11時くらいに友達の家まで歩いてたら、いきなりパトカーが私達の横を通り過ぎて目の前で停まって。あれって補導されたら警察署に連れていかれるのかしら。どのみち親に連絡いくことは間違いないだろうから、見逃してくれて一安心。友達の家に行く前は、私とその子と他の2人でカラオケに行ってマックに行って話してたんだけど、マックは高校生は10時までですとか行って追い出されちゃったのよね。だから道端でずっと話してたの。なんか、まるでお話の世界みたいだったわ。こんな身近に非日常があるなんて。帝人みたいに退屈で仕方なくて何か刺激が欲しい私にとっては最高の1日だったけど、衝撃的だった。だって病んでたのは知ってたけど、まさかリスカまでしてるなんて思わなかったし、ノリで告白なんてするべきじゃあないし、家庭環境の複雑さの度合いが半端ないし。私なんて何も言えないわよ。だって私はああいう場所にいちゃいけない存在だし。実際私は病んでるふりをしてはいるけれど、病んではいないもの。この年まで呑気にお気楽に生きてきて、本当はクラスでキャーキャーいってる子達の中にいるべきなのよね。消極的だから苦手なんだけどね。でも、私にはあの子の苦しみは分かってあげられないのよ。だって、あまり詳しく書かないけど、本当に驚いたし悲しかったし、痛々しかった。私達がいたあの場所だけが2次元で、紙の上の世界で、彼女は悲劇のヒロインで、私はきっと脇役エキストラ。彼女自伝でも書けそうって言ってたけど、本当に出せると思う。