家族会議第二

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彼の努力とか知識は認めて貰いたいって気持ちからなのかな、母親に。って少し思った。
私は小さい頃から褒められ続けて育ったから、例えば絵の表彰とか料理とかプレゼントとか、数え切れないくらい褒められた。
実際それで伸びたし、私自身どうやら褒められてやる気が出て伸びるタイプだったから、今もこうやって絵が描けたりしてる。
だから彼の状況が上手く理解できないところもあり、というか私の場合だと親に反抗して何ぼだったし、何でも自由にやらせてくれたし、それでいて幼心にも最後には何とかしてくれるって確信していたから、とにかく自由だった。
厳しかったけど、私個人の自由を尊重してくれたし、押さえつけられていたわけじゃあなかった。
そういう私にとってはどうして彼が不満を抱えているくせに反抗しないのかがどうしても不思議だし、全部親にぶつけて家出でもなんでも一度でもしてみたら良いのに、って思うわけで。
なんだかんだ言って彼は親に飼いならされているし、従順だし、思ってても逆らわないなら言うこと聞いているのと同じじゃない。
自分は違うなんて断言する気はないけど、でも私なら勝手に色々やってやるし、全て事後報告で通すし、自由が無い環境なんて息が詰まる状況、考えられない。
でも、彼の環境でそんなことをしたら本当に彼の親御さんは彼を見捨てるのかも、って気はする。
親なんだから色々あったとしても子供が大切って理論、筋が通ってそうで、自分に置き換えるとそんな美学、ありえないと思う。
お腹を痛めて産んだ子だから、なんて理由は通らない。
そんな理由を本気で信じてる人に、是非とも育児放棄する母親を撲滅して頂きたい。
母親、父親といえども一人の人間なのだから、そもそも人間なんて自己保存の原理が根底にあるんだから、
まあ無償の愛とか見ず知らずの人の為に自らを滅ばせる人を全面否定はしないけれども、大半の人間はそんなに清らかな心、ないでしょ。
私の親達は私が大きくなるまで離婚を待っててくれたけど、

まあとにもかくにも、彼が母親のことで悩んでるのを見聞きするたびに、彼の母親好きを改めて感じるわけです。
そして上から目線みたいで嫌だしそんな偉そうなことを言える立場じゃないかなって思うから心の内にとどめてるけど、あと十年くらいしたら、彼だって親に感謝していてくれて良かったって思うと思うのね、十年じゃ無理だとしても、死ぬときには絶対自分の大切な人だって気付くから、早くそう思える心を持ったほうが良いんじゃないかな、ってお節介。