それはひどく洗練されていて、天使の匂いはすべてアルコールに溶けてしまった

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ゲームの白い光で、眠気眼で立ち寄ったあの朝を思い出す。早朝の澄んだ空気と、酔っ払いの若者と、青と白の光。
田舎めな家の近くには松屋なんてなくて、駅前の珍しさと非日常さとアルコールでさまよっていた始発前。
それに、月夜。橙で満たされた世界と同じくらい、真夜中の澄んだ月の光と闇のコントラストが好き。屋外の白熱灯は世界を変えるけど、9階の明け方と金縛りの記憶。青白い思い出。宝石みたいな温泉。水面が輝いていて、永遠に見ていられると思ったあの景色はどこのもの?少女と線路とダークファンタジー、何のゲームだった?写真は今も残っている。透き通った透明、フィルタをかけたような水色。何度も、何度も、ときめきの瞬間も座っていたあの席を今も横目で通り過ぎる。好物に好物をぶつけたいかした飲み物を、入れただけで大人になったような気がした服屋たちも、足繁く通った文房具屋も、300円で買えるアクセサリーは付けられなくて、なぜか果物モチーフが横行していた。坂の途中の小洒落た雑貨屋は品物たちもやはり小洒落ていて、香というものを手に入れる。それはひどく洗練されていて、天使の匂いはすべてアルコールに溶けてしまった。匂いの記憶はとても強い。先輩、ぜひにご飯行きましょうね。